集会アピール

障害者とその家族の皆さん! この集会に参加された皆さん! 神奈川県民の皆さん!

 私たちは本日、「2006障害者と家族の交流集会」を開催しました。

 今日、小泉政権は「平和とくらし」に対する攻撃をかつてなく強めてきています。平和をめぐっては、自衛隊を戦争のできる軍隊に位置づけるなど、憲法を改悪する危険な動きが強まっており、これと連動した教育基本法の改悪も重大な局面をむかえています。

 くらしをめぐっては、雇用・生活不安の広がりで貧困格差が深刻化してきており、その中で年金・医療・介護保険・福祉などの社会保障制度が連続的に改悪され、また定率減税の廃止、消費税増税の企みなどが国民に二重三重の生活苦をおしつけようとしています。

 一方、県内では神奈川県障害者施策推進協議会の「在宅重度障害者等手当の在り方検討小委員会報告書」による見直しや、重度障害者医療助成制度の後退につながる検討が行なわれており、さらに、「かながわのグランドデザイン」による新たな障害福祉の枠組みを設けようとしています。

こうした攻撃は、私たち障害者・家族にとっても軽視できない問題になってきており、平和の中で障害者の人権が保障され、豊かな生活が保障されるよう求める私たちの運動がますます重要になっています。とりわけ、「応益負担」の強行という障害者・家族にこれまで以上の負担をおしつける障害者自立支援法の抜本的な改善を求める連動は、憲法で保障された「権利としての社会保障」「生存権」を追求する運動であり、小泉「構造改革」に基づく障害者福祉・医療制度の改悪を許さない運動です。また、「社会保障全般の一体的見直し」による安易な介護保険への「統合」に反対する運動でもあります。

 私たちはこの間、多くの国民、障害者・患者団体との共同と連帯の力で「平和とくらし」に対する攻撃に反対する運動の輪を大きく広げてきています。全国4500を越えた「9条の会」と連帯した「障害者・患者9条の会」を結成し、運動をすすめてきています。

 障害者自立支援法の運動では、応益負担反対の一点での共同行動が全国各地で展開され、この1年で5万人を越える障害者・家族、関係者が運動に参加してきています。そして、法律に問題が多いだけに、その改善を迫る共同行動を前進させる条件が広がっています。

 私たちはあきらめません。この間築いた共同と連帯を力に引き続き運動にとりくみます。

私たちの人として当たり前に生きたいという願いは、絶対に譲り渡すことはできません。障害者の人権保障とその取り組みは、21世紀に力強く推し進められようとしています。

 私たちは呼びかけます。障害児者・その家族の皆さん、人権が尊重され、差別と偏見が取り除かれる平等な社会の実現を目指し、しっかりと手をつなぎましょう。

 県民の皆さん、私たちの運動に対し、これまで以上にご支援・ご協力していただくとともに、社会保障・社会福祉、教育などの後退を許さない運動をともに全力で進めましょう。

2006年4月23日

                                              2006障害者と家族の交流集会

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